懐かしのドラマ「さよなら三角またきて四角」

堺正章主演のホームドラマ

堺正章主演のホームドラマ

マチャアキがお豆腐屋さんを営んでて、お隣同士に店を開く津川雅彦と、何かにつけて喧嘩してたドラマがとっても印象に残ってます。脇で出ていた田原のトシちゃんが、フワ～んとした優しい青年を演じてて、いい味出してました。

昭和の名だたるホームドラマの中では隠れがちですが、個人的には名作だと思ってます。

今でこそ『バイプレーヤー』なんて言葉を使ってますが、『脇役』なんて言うのが失礼に当たるような役者さんたちが脇を固めてました。山岡久乃、沢村貞子、花沢徳衛、、、なんて、昭和世代が歓喜する名前が並んでます。

この頃のドラマは恋愛よりも家族の問題が中心に描かれてました。自分が年を取ると、かえってこういうドラマが懐かしいものです。

「さよなら三角またきて四角」基本情報

放送時期

1982年4月6日～ 6月29日

放送局

TBS

放送時間

20:00 ～ 20:55 ／火曜日

放送回数

全13回

主題歌

堺正章『ジグザグ』

主なキャスト

◆ 野沢家及び野沢豆腐店の人々
　　野沢澄江（野沢豆腐店店主）・・・山岡久乃
　　野沢徳一（野沢家の長男）・・・西岡徳馬
　　野沢トミ子（徳一の妻）・・・木内みどり
　　野沢徳二（野沢家の次男）・・・堺正章
　　野沢行徳（野沢家の三男）・・・木村昭宏
　　野沢留徳（野沢家の四男）・・・山田辰夫
　　野沢清吉（澄江の義兄）・・・花沢徳衛

　　黒岩洋一（浪人生）・・・田原俊彦

◆ 桜木家及び「ソレント」の人々
　　桜木雅也（社長／徳二の従兄弟）・・・津川雅彦
　　桜木信子（雅也の妻・紀子の姉）・・・片桐夕子
　　雨宮紀子（主任／徳二の恋人）・・・古手川祐子
　　桜木チカ（雅也の母・澄江の姉）・・・沢村貞子

　　久保寺真仁（雅也の愛人）・・・小野みゆき

舞台は神田川流れる高田馬場の二軒長屋。先祖伝来の製造法を守ってきた豆腐屋の野沢家と、老舗ののれんを捨ててピザ店に変えた桜木家の間には、江戸時代以来、代々にわたる確執が存在していた。堺演じる野沢家の次男・徳二は家族中のお荷物を引き受けがちな性格で、桜木家との厄介ごとに日々、巻き込まれてしまい…。
TBSチャンネル

「さよなら三角またきて四角」想い出

物語を簡単に表せば、［堺正章vs.津川雅彦］でした。

芸達者な二人の丁々発止は観ていて飽きませんよ。

そのうえ、安定の大ベテラン、山岡久乃、花沢徳衛、沢村貞子が揃ったら、もう無敵でしょ。

そこに、可愛さ全盛の古手川祐子。それだけでも華があるのに、田原のトシちゃんが登場します。

面白くないわけがない。

特別大きな事件が起きるわけでもなく、2組の家庭で日常的に起きる出来事を面白おかしく描き、時にホロッとするというドラマでした。

とにかく楽しくて、いいドラマだったなぁという印象です。

堺正章演じる野沢徳一は4人兄弟の次男。野沢家は代々続く豆腐店で、徳一が後を継いでいました。

このドラマで徳一が朝早くから豆腐作りに勤しんでる姿を見て、豆腐作りの大変さを学びました。にがりの足し方とか、面白かったなぁ。

トシちゃんが演じていたのは、突然現れた腹違いの兄弟…かもしれないという浪人生でした。なぜか一緒に暮らすようになって、最初に隠し子騒動で大騒ぎになった以外は、自然に野沢家に居候していたような？

ドラマでは、三男の行徳が少しだけ知的障害があるように描かれてました。とはいっても普通に生活して仕事もしてるので、本当に微妙な感じなんですよ。心根が純粋な子供のまんまなんですよね。本当に優しくてピュアで、周りを温かい気持ちにしてくれる人。彼の周りだけ違うオーラが輝いてました。なのでお母さんや兄弟たちが気にかけてる存在で、とっても大切にされていました。

津川雅彦演じる隣の桜木雅也には愛人（小野みゆき）がいるんだけど、不思議と行徳に惹かれて行く様子が観ていて好きでした。

再放送もないし映像化もされてないドラマだけど、1話だけでも観れるというなら、選ぶのは、、、

行徳とトシちゃん演じる洋一が仲良くなって、二人で七夕飾りを川に流す話がありました。長年、行徳が願ってたことを洋一と二人で叶える話だった気がするんだけど、この回だけでも観たいなぁと思ってます。