中国ドラマ『ご主人様はツンデレ殿下』

なかなか楽しめた『国子監は花ざかり～ロマンスは最高学府で～』の男主を演じたシュー・カイチョンが出演しているドラマを U-NEXT で探してみました。こちらでは『国子監～』以上にツンツンでした。

『ご主人様はツンデレ殿下』基本情報

原題：我在大理寺当宠物　（宠＝寵）

2018年 中国　／　全22話

スキ度： 3.0

ストーリー

陰陽師である少女・茹小嵐はある日、不思議なネコに導かれ、過去にタイムスリップしてしまう。しかも、体がネコの姿になってしまい、小嵐は混乱する。そんななか、こ毒に苦しむ大理寺卿・青墨顔に出会い、彼の症状を抑えたことで、大理寺で飼われることに…。

U-NEXT

現代の女子大生・茹小嵐（じょ しょうらん）は、陰陽師の祖父から陰陽道の教えを受けていて、キャンパス内で自称「21世紀最後の美少女陰陽師」と名乗って護符を売っていました。

ある日、不思議な猫に導かれて着いていくと、突然雷に打たれて異世界へと飛び込んでしまい、猫の姿に変わっていました。

何が起きたのか理解できない小嵐の目の前で、1人の男性が突然苦しみ出して倒れてしまいます。

心配して近づいていくと、なぜかその人の発作は収まりますが、その理由が自分の香りにあるとわかり、連れ帰って香袋の材料にされることになってしまいます。

彼は大理寺卿・青墨顔（せい ぼくがん）で、蠱毒（こどく）に侵されていたのでした。

墨顔の屋敷に連れて行かれたものの、小嵐猫はまだ子猫で、臭腺が未発達なので香袋にするには早すぎるとわかります。そこで、成長するまでは墨顔が肌身離さずそばに置くことになります。

墨顔と一緒に過ごすうちに、小嵐は自分が王朝時代まで過去に遡っていることを知ります。

小嵐はなぜタイムスリップしてしまったのでしょうか？

また、人間の姿に戻ることはできるのでしょうか？

墨顔はなぜ蠱毒に侵されているのでしょうか？

それからそれから、、、果たして小嵐は現代に戻ることはできるのでしょうか？

といったストーリーになります。

感想

ラブコメというにはコメディ部分は少なくて、ラブファンタジーと言ったほうがしっくりくるストーリーでした。

1話が30分弱と短いので、サクサク観ることが出来ますよ。

女主の小嵐は、現代では地面に護符を並べて路上販売している姿で登場しました。護符といえば、魔除けだったり健康祈願や恋愛成就などの、いわゆる「お守り」ですよね。それを「路上販売で買う人がいる？」というのが最初のツッコミどころでした。

自称「陰陽師」も、生活費稼ぎのための方便かな？と思えましたが、本格的に術が使える子だったのはビックリです。ただ、ずっと現代で生きていたら、いつ活用できたんだ？という疑問もありますけどねぇ～

もう一人の主役・墨顔がいる大理寺というのは、中国の王朝時代に司法を司っていた役所のことだそうです。実際にどういった権限や職責が与えられていたのかはドラマをみながら感じ取るしかできませんが、このドラマ内では、殺人事件の調査から、刑罰を決めることまで行っているようでした。

そんな役職にある墨顔と、陰陽師の小嵐が関わるということから、二人は物の怪のような敵と対決することになっていきます。

元々は『国子監は花ざかり～ロマンスは最高学府で～』で見かけたシュー・カイチョンの作品ということで観始めたドラマでしたが、ここでもツンデレな役でした。

いや、むしろデレ状態の彼を見たっけ？ というくらいツンツン王子でした。

小嵐はカワイイんですけど、ストーリーが雑なんですよねぇ。ツッコミどころ満載すぎて、むしろそれを楽しむドラマか？というくらいの設定や登場人物ばかりでした。

小嵐の恋のライバルとして登場する柳陽郡主(りゅうようぐんしゅ)が小沢真珠に見えて仕方なかった。

それよりなにより「予算が無かったんだろうなぁ～」というのが最終的な感想。観れば誰もが感じると思いますョ。

一番は、大人世代の若かりし頃を回想するシーンなんですけどね…。

これがもう、笑わずにはいられない「人件費削減」の苦肉の策。

これから観るアナタなら、「何年前だよ！」と叫んでしまうことでしょう。

Ｂ級映画好きなら、このチープさを存分に楽しめると思います。

主なキャスト