黄色のてんとう虫を見たことがありますか?
キイロテントウ
私は初めて実物を見た時、あまりに見事な黄色の発色に、これが本当に自然界のいきものなのか? 人工物なんじゃないか?と疑ったほどでした。
伸び放題だったモッコウバラの剪定をしているときに、ツヤッツヤに輝く小さな生き物を見つけた時は、本当にビックリしました。
それも1匹や2匹ではなく、かなりの数で発生していたので、むしろ「怖っ!!」と恐怖を覚えたくらいです。
思わずバッサバッサと剪定してしまい、後になってひどく後悔しました。
あとになって、この子たちがてんとう虫の一種で、しかも「幸せのキイロテントウ」と呼ばれるほどの、ちょっとしたヒーロー的な存在だと知りました。
公園などの木の葉にいることが多く、葉にいるカビやうどんこ病菌などを食べる益虫である。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
まさに、うどんこ病が発生した葉の上に繁殖していたので、ありがたい存在だったんですよね・・・涙
ガーデニングを始めたばかりでうどんこ病の対策もできてない状態だったので、キイロテントウにとっては絶好の食堂になってたようです。
その後は見つけても数匹程度で、ここ数年はまるっきり見かけなくなりました。
バラの苗が成長して逞しくなったこともあるかもしれませんが、虫たちの生息域が変わってるってこともあるんじゃないかという気もします。庭に住む虫たちの顔ぶれが、年々変わってるように感じてます。
毎年、あの可愛いキイロテントウが来ないかと、楽しみにしてるんですけどねぇ・・・
黄色のイメージ
高倉健主演の名作「幸せの黄色いハンカチ」をはじめとして、黄色には『幸せ』を結びつけることが多いですよね。
キイロテントウは、その特性から『ドクターイエロー』という別名も持っているほどなんですが、『ドクターイエロー』と聞けば、真っ先に別の何かを思い浮かべる人も多いかもしれません。
そう、新幹線を安全に走らせるための点検用車両が黄色い車体をしているため、鉄道ファンからは『ドクターイエロー』と呼ばれて親しまれてるんですよね。
滅多にお目にかかれない確率でしか運航してないことから、この車両を見るとハッピーな気分になる・・・から転じて「見ると幸せになる」と言われているようです。
この車両が黄色に塗装されていた経緯は知らないけれど、結果的に「幸せ」に結びついたというのも面白い話だなぁと思います。
ブログの配色を決める時にちょっとだけ聞きかじった「色」の基礎知識でも、黄色には「希望、喜び、幸福、躍動」というイメージがあると習いました。
ほかにも、目立つ色であるがゆえに「注意、警告、騒がしい」といった、目を引く効果が高い色です。
擬態を使って天敵から身を隠す生き物が多い中、キイロテントウは何故こんなにも目立つ黄色を選んだんでしょう?