ついつい市販の粉末だしに頼りがちですが、水出しでも美味しい出汁が取れると知ってからは、できるだけ作り置きするようになりました。
ただ、ある時までは「ある勘違い」のため、本当に美味しい出汁が取れていたとは言えず、反省しています。それもこれも、自分の思い込みによるものなのですが、もしかして同じ人がいるんじゃないの?と思うこともあります。いや、むしろ居て欲しい…。
自家製出汁に必要な昆布の量は、意外と多い
スーパーに並ぶ昆布の中でも、共通して手に入る昆布といえば、フジッコの『べんりだし』です。
内容量は「60g」と書いてあります。
袋の裏面には、昆布とかつおを使った『一番だし』のとり方が記載されています。それによると、
材料は 1ℓの水、かつお節 20g、べんりだし 20g と書かれています。
材料は、きちんと量りましょう
私の大きな勘違い…というか思い込みですが、『1回1枚』と考えて疑いませんでした。
ふと、昆布1枚を量りにのせてみたところ、5gの表示が…。
なんと、1ℓ分を作る場合は『べんりだし』の昆布は4枚必要だったんです!
ということは『べんりだし』一袋で3回しか出汁を取れないということなんですね。
でもこれは『べんりだし』に限ったことではありません。
料理は材料をきちんと量ることが基本中の基本だということを、肝に銘じたほうがいいですね。
出汁のとり方
昆布とかつおの一番だし
- べんりだし
- 20g
- かつお節
- 20g
- 水
- 1ℓ
作り方
- 昆布の表面をかたくしぼったふきんで軽くふく。
- 鍋に水と昆布を入れて約30分置く。
- 中火にかけて、沸騰する直前に昆布を取り出す。
- 少し火を弱め、かつお節を加えて、ひと煮立ちさせ、アクをとって火を止める。
- かつお節が鍋底に沈んだら、ザルにキッチンペーパーを敷いて静かにこす。
昆布水(水出し)
煮だしたものよりスッキリした味わいの出汁ができます。
お吸い物やサッパリ系の煮物などに最適です。炊飯時の水代わりにもいいようです。
- 昆布
- 10g
- 水
- 1ℓ
作り方
- 昆布を容器に入れ、水を注ぐ。
- ひと晩以上置く。
※ 冷蔵庫で保存し、3~5日以内には使い切りましょう。
便利な『出汁ポット』を使う
実は、煮出して取る出汁を煮すぎて失敗したことがあります。沸騰するまでの間に他のことをやっていると、どうしても「アッ!」ということが起こります。
そこで見つけたのが『出汁ポット』でした。
長年愛用しているのが 野崎洋光のだしポット です。
このポットを使えば、昆布やかつお節を入れたところに、沸騰したお湯を注いで1分待つだけです。
実際には1分以上待ってますが…
最近ではプラスチック製のものも出ていて評判が良いようですが、野崎洋行のだしポットは、陶器製だということがミソです。
「野﨑洋光のだしポット」は、日本料理店「分とく山」の総料理長である野﨑洋光氏と共同で開発した、簡単で失敗がなく、しかもプロ並のおいしいだしが取れるポットで、2003年8月に発売して以来、ロングヒットを続ける商品となっています。
貝印「だしポット」紹介文より
「だしポット」は陶器特有の熱伝導性に注目し厚手の陶器を採用しており、沸騰したお湯を注ぐと素早く放熱し、昆布やかつおなど素材のうまみを最も引き出すといわれる80℃~90℃に保てるようにしたのが特徴で、難しい温度管理の必要がないので失敗することもありません。
ただ、洗う時や収納時に気を遣うことを考えると、気楽に使えるプラ製(?)に気が惹かれるのも確かです。
最後に…
出汁を作る際、煮出す時間を間違えると美味しい出汁にはなりません。また、昆布とかつお節の分量は水に対して1〜2%が目安になります。わたしのようにきちんと分量を量っていないと美味しい出汁が取れないので注意が必要です。
美味しい出汁を使えば料理の味が劇的に変化することは間違いありません。煮出す作業が面倒だ、失敗しそうだという方には便利な道具も販売されていますので、そうした道具を使って美味しい出汁生活をはじめてみませんか。