子供のころ、母が作ってくれた牛乳寒天のことを杏仁豆腐だと思ってました。少し時が経ち、アルバイト先で提供されていた『杏仁豆腐』を食べて衝撃を受けました。
これが本物の杏仁豆腐か! と。
独特な”あの香り”あってこその杏仁豆腐ですよね。厨房のお兄さんから「杏の香りだよ」と聞いた覚えがあります。ところが手に持っていたのがアーモンドミルクの缶だったり、コンデンスミルクの缶だったり、とにかく記憶が曖昧。
まさか後々自分で作るようになるとは考えてもみなかったので、サラっと聞き流したことを今になって後悔しています。
ある時、大好きなOKストアの中華食材の棚に「杏仁霜」を見つけました。
「もしや?」と思い手に取ってみると、裏に杏仁豆腐のレシピが書かれているではありませんか!
あの通路で踊りだしたい気分(実際、心の中では小躍り状態・・・)でした。
あれ以来、我が家の必需品「杏仁霜」。これがあれば美味しい杏仁豆腐が自宅で簡単に作れます。
杏仁豆腐 基本の材料
杏仁豆腐の材料は次の通りです。
我が家愛用の杏仁霜はユウキ食品のもの。このメーカーではガラスープや甜面醤をはじめとした中華食材でもお世話になっているので信頼してます。
1瓶は150g入り。基本的に「大さじ1=15g」ですが、「きょうにんそう」は18gです。
ということで、上のレシピ通りなら1瓶で約8回~9回作れるということになります。
杏仁豆腐 基本のレシピ
材料の準備を済ませてイッキに作業をすれば、調理の時間は10分もかかりません。
小鍋とボウルを用意して、Let’s Try!なのダ。
「きょうにんそう」のラベルに書いてあるレシピで~す♪
【杏仁豆腐 (約4人分)】
- 鍋に水、粉寒天、砂糖を入れて火にかけ、寒天が透明に溶けるまでかき混ぜながら煮溶かし、火を止める。
- ボウルに杏仁霜を入れ、牛乳を少しずつ加えてよく混ぜ合わせたものを①に加え、弱火であたためて火を止める。
- 型に流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
- 固まった杏仁豆腐を器に盛り、お好みでフルーツとシロップを入れて出来上がり。
杏仁豆腐のトッピング 【クコの実】
杏仁豆腐とフルーツは相性抜群なので、フルーツ缶詰を常備しておけば完璧。
ただ、個人的には本当~に杏仁の味を楽しむには下の写真のような、フルーツを乗せないシンプルな食べ方が好きです。
そこで欠かせないのが写真の中心に映っている赤い実です。
「その赤い実は何?」と思われる方もいるかもしれませんが、
答えは、クコの実 です。
昔、ハムスターを飼ってた時には彼らの大好物として必需品でしたが、今や杏仁豆腐の供として欠かせない常備食品になっています。
「え?食べれるの?」というくらい怪しく鮮やかな赤ですね。
乾燥させたクコの実を水で戻すと、写真のように鮮やかになるんですよ~。
クコの実はスーパーの中華食材コーナーに並んでるのがほとんどですが、私が良く行くオーケーストアでは、シリアルが並ぶ棚の一角にぶら下がっています。
クコの実 ミニ知識
クコの実は東アジアを原産とするナス科の植物の実です。生の状態では潰れやすいので、ドライフルーツのように乾燥させて使われてきました。健康、美容に役立つスーパーフードとして注目されています。
乾燥させたものは生でも食べることはできますが、水でふやかすとふっくら柔らかくなり、食べやすくなります。
乾燥クコの実の戻し方
どちらかお好みの方法で戻してみてください。
ヨーグルトや鍋に使うなら、そのままで大丈夫!
自家製シロップの作り方
フルーツ缶詰を使わない場合に知っておくと便利な、自家製シロップの作り方です。
- 水
- 200ml
- グラニュー糖
- 50g
- 材料を小鍋に入れて砂糖を煮溶かします。
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。
熱湯を用意して砂糖を溶かすだけでもOK!
甘さはお好みで調整してください。
もっと手軽に作りたいという人には…
何度も作る気がしない、材料を揃えるのも面倒、というアナタには、牛乳と熱湯を用意して混ぜるだけの『聘珍樓 杏仁豆腐 杏雲(あんずぐも)』が便利です。