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【グリーンカーテン】西洋朝顔を育てたら想定外のことが起きたので、まとめてみました

夏の日差しをやわらげ、涼しい風を運んでくれるグリーンカーテン。中でも朝顔は美しい花が咲いてくれるので、華やかなカーテンになって素敵ですよね。

テレビで流れてくる映像を見て「よし、私も!」と始める人も多いことでしょう。ですが、チャレンジした人ならわかるはず。そんなに簡単なもんじゃないよ、ということが…。

やっぱりあれですね。朝顔が、夏休みの観察教材としてあまりにも身近で、『小学生にも育てられる簡単な植物』という思い込みが、スタートのハードルを下げてしまうのでしょう。

陽当たりがよければ、あとは水さえあげればOKでしょ!そんな軽い感覚。

実際は、朝顔で窓を覆うようなカーテンを作るには、それなりの管理が必要です。

「始めたよ」と報告はできても、どうなったかは「聞かないで~」というケース、多いです。

我が家では、今まで西洋朝顔のフライングソーサースカーレットオハラヘブンリーブルーを種から育てたことがありますが、1年目は見事に大失敗しました。

その時のことを猛反省して2年目以降は準備段階から気合を入れるようになりましたが、今度は育ちすぎて持て余す事態になることも…。

失敗の原因は、朝顔に対する勘違いや勉強不足のために起きるケースがほとんどです。

この記事は、これから作ってみよう、失敗したことがある、という人に参考になることもあるかと思い、想定外の出来事をまとめてみることにしました。

グリーンカーテン基本情報

グリーンカーテンとは、つる性植物をネットなどに絡ませて建物の窓や壁を覆い、日差しを和らげるカーテンのように使う緑の日除けのことです。

ゴーヤ、ヘチマ、そして朝顔が向いていると言われるのはご存じの通り。

朝顔には大きく分けて『日本朝顔』と『西洋朝顔』があります。

グリーンカーテンにする場合は、生育旺盛でツルの伸びが良い西洋朝顔のほうが向いています。

朝顔の種

朝顔は比較的、種から育てやすい植物です。

発芽適温は20~25℃と高いので、連休明けの5月上旬~6月いっぱいが撒き時です。

朝顔の苗

種まきの手間や発芽の失敗を心配する人には朝顔の苗がおすすめです。

ホームセンターなどでは、早ければ5月ころからポット苗が並び始めます。できるだけ状態の良い苗を手に入れましょう。

人気の高い品種は早めに売り切れてしまうこともあるので、ネットの予約販売を利用して購入する方法もあります。

想定外の出来事

思い返せば、子供の頃に育てた以外、ちゃんと育てたことがなかったことに後から気づきました。あまりに身近で知ってるつもりだった朝顔の真の姿に触れて、想定外のことが多くて驚きました。

あぁ勘違い。朝顔は夏の花じゃなかった…

日本人なら誰もが思い浮かべる夏の花。それが朝顔です。

でも、残念なことに西洋朝顔は 夏に咲きません!

「変だなぁ~」「葉っぱばっかりだなぁ~」

そんな夏の日を過ごし、そろそろネットも処分か…と考える9月になって、次から次へと花が咲き始めました。

よく調べると、そもそも日本朝顔と西洋朝顔は咲く時期が違いました。

そのことは種の袋を見れば一目瞭然で、例えば、日本朝顔の人気品種『暁の舞』の場合、温暖地の開花時期は7月中旬~10月いっぱいです。

それに対して西洋朝顔『ヘブンリーブルー』は、ぐっと遅れて8月下旬~10月いっぱいとなっています。

8月下旬からということは、ほとんど夏休みが終わった頃から最盛期を迎えることになりますね。

「夏の花」という思い込みが、この部分を見落としがちです。

もしかすると夏休みの終わりにガッカリしながらネットを片付けてしまうご家庭もあるかもしれませんね。

「失敗した…」とか、「ダメな種をつかまされた」とか、いろいろとマイナス思考に走ってるかもしれませんが、それ、失敗じゃないかもしれません。

8月末の朝顔カーテン
8月24日。葉っぱばっかり…
9月末の朝顔カーテン
9月25日。夕方でも咲き誇ってます…

西洋朝顔の開花時期: 8月下旬~11月下旬

朝顔を育てるのは簡単って思ってたのに…

種をまく。双葉が出る。本葉が出始める。

大体この辺りまでは、皆さん順調に育てることができると思います。問題はこの先。

ネットの隅々までツルを伸ばし、葉を茂らせ、花を咲かせるには、それなりの準備と管理が必要なんですが、『小学生でも簡単に育てられる植物』という思い込みが邪魔をして、水遣りだけで満足しがちです。

失敗からは色んなことを学びました。

【朝顔でグリーンカーテンを作るポイント】

  • 朝顔に合った土を用意する。
  • 日当たりの良い場所で育てる。
  • 摘芯をする。
  • 適度な水遣り、適度な肥料を心がける。

地植えなら間違いないと思ったのに…

狭いプランターよりも、地植えで伸び伸びと育てたほうが元気に育つに違いない。

これは間違いではないけど、間違いでもある。というのが実感です。

土の準備は1週間前に…

まず、地植えにするからといって、何の準備もせずにただ穴を掘って植えるだけではダメです。前もって朝顔が育ちやすい土の環境づくりが必要です。

土を耕して柔らかくし、朝顔が好む土に土壌改良し、混ぜ合わせた堆肥などがなじむよう、1週間は寝かせておくのが理想です。

あぁ、面倒くさい…。

こんなに育つなんて!

いやいや、ガーデニングの醍醐味は地植えでしょ!という人もいるかもしれません。

問題は、朝顔が育ち過ぎてしまうことです!

ここぞとばかりに根付いた西洋朝顔の成長力は、想像をはるかに凌駕します。それはもう、花ではなくて「木」です。

実際の画像が コチラ。

1本だけ異常なほど生長しました…

テレビやネットでみる画像からは想像もしなかった姿に圧倒されました。

ここまでにならなかったとしても、基本的に西洋朝顔は生育旺盛です。こちらが「そこまで!」と思う最適な位置でピタッと成長を止めてくれるわけではありません。

ノリノリの朝顔は、どんどこ成長していきます。さながらジャックと豆の木実写版…。

捕まる場所を失ったツルは隣のツルに絡みつき、そこにまた別のツルが絡みつくといった具合に収拾がつかなくなります。

お隣との境界になる塀際に植えた朝顔が元気に育ったまでは良かったんですが、成長が加速し始めたあとは隣に飛び出すツルを毎日剪定する日々でした。

地植えしてほったらかした結果がコチラ

上のほうが繁るので、下には日が当たらなくなってしまいます。ここまでくると、爽やかを通り越してむさ苦しい状態です。

朝顔の茎やツルは、切ると白い液が出てきてベタベタします。剪定ハサミの切れ味も悪くなるしで本当に大変でした。

西洋朝顔を舐めてはいけない! 覚えておいてください。

結局、プランター栽培でも上手くカーテンが作れるようになったこともあり、4年目以降は朝顔の地植えをやめました。

地植えにするなら、勢いを抑えるように早めの剪定を!

虫が…

写真や映像で目にする美しい朝顔を見慣れると、あれに虫が潜んでるかも…なんて発想は、、、

無いですよね。

イメージ画像

でもそれ、大きな勘違いですから!

いえ、むしろ『虫のつかない植物なんて無い。』というのが正解でしょう。

葉の汁を吸うハダニ

順調に発芽して本葉も出始めた頃、なんとなく葉の色が薄くなり、白いまだら模様が見えてきた。なんだろう?心なしか元気がないような…。

そんな時は葉を裏返してみましょうハダニが居るかもしれません。

上の写真はハダニが発生した時のもの。葉の裏に住み着いて養分を吸い取ってしまいます。

放っておくと朝顔を弱らせます。特に幼苗の頃は朝顔を枯らせてしまうことも…。

見つけたら、速やかに水をかけて駆除します。ハダニは水に弱いのす。

それでも減らないという場合は殺虫剤がありますが、ペットがいて薬剤に抵抗があるお宅もあるはず。水遣りの際に葉の裏までしっかり水をかけるよう心掛けて予防しましょう。

大食漢のイモムシ

雨の降る静かな午後。窓越しに朝顔のネットを裏から眺めながら、「あぁ~、よく育ったなぁ~」なんて自己満足に浸っていた時でした。

立体感のある、モソモソと動く物体を見つけたんです。

まさかの、巨大イモムシでした。

青いのでアオムシと言ったほうがいいのかもしれませんが、よぉ~く目を凝らすと、あっちゃこっちゃに潜んでて、青いのもいれば、茶色いのもいます。

まぁ~、ビックリでした。

「でも待てよ? 蝶になるの? アゲハ蝶? モンシロチョウ? 何蝶?」

健気に生きてるんだから、住処を提供するのも悪くない? そんなことを考えて調べてみると、その正体は「エビガラスズメ」でした。

色の違いは成長度の違いでした。

アゲハ蝶にもモンシロチョウにもなりません。なれるのは、 です。

イメージ画像

不思議なもので、正体が蛾だとわかった途端にワクワク感が消失しました。

調べるとわかりますが、エビガラスズメとアゲハの幼虫は「イモムシ」というくくりでは一緒ですが、姿はまるで違います。

苦手な方もいると思いますので、安易に画像検索しないようお気を付けくださいね。私は最初こそ「ウゲェ~」と思いましたが、少しずつ慣れてきました。

ちなみに、アゲハ蝶は柑橘系の樹木が大好きで、朝顔に住み着くことはほとんどないです。朝顔にイモムシを見つけたら、それは蛾の幼虫だと思ったほうが良いです。

数が少なければ割り箸でつまんで取ることもできますが、結構ガッチリとツルにつかまっています。

見た目にも抵抗あるし、その感触も苦手…という場合は、スミチオンなどの薬剤を撒いて駆除するのが良いでしょう。

こういう虫がつく可能性を知っていれば、早い段階で予防策がとれます。朝顔を育てる準備のひとつとして、害虫予防も合わせて対策しておきましょう。

予防薬剤として定評のあるオルトランDXを土の表面に撒いておけば、かなりの効果が期待できます。

  • 水遣りの時は葉の裏にも水をかけてハダニ対策を!
  • イモムシ対策に、予防薬剤を散布しておきましょう!

最後に…

いかがでしょう? 個人的な想定外でも、画面の向こうで「あるあるある…」と頷いてくれる誰かがいる気がしてなりません。

こういったことは「先に言ってよぉ~」ということも多いので、記事にしておけばお役に立つこともあるかもしれないと書き起こしました。

事前にトラブルを予測して早めの対策をとっておけば、不要な対応が減りますので、ぜひ参考にしてみてください。

お付き合いくださってありがとうございました。

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