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愛用の土鍋『かまどさん』が大変なことに…

おいしくご飯が炊ける土鍋『かまどさん』生活を始めて20年以上になります。今使ってるのは3代目で、10年選手となりました。

ひびや蓋の欠けもありますが、特に問題なく使えるので、ケアしながら使ってます。

ところが、最近になって本体に傷をつけてしまい、気になることを思い出しました。

「土鍋の原料が手に入りにくくなってる」ってニュースを冬に見たけど、かまどさんは大丈夫なんだろうか? 今後、何かあった時に、すぐ手に入るんかなぁ?

そこで、前に購入したショップサイトに行ってみたところで目を疑いました

記憶にある価格とあまりに違う値段だったので、二度見、三度見・・・。

違うサイズを見てるかも…なんて色々見て回りましたが、間違いありませんでした。

一体いつからこんな値段に?

じわじわと値上がりしたのか、それとも一気にハネあがったのか???

とにかく、手元のかまどさんを大事に使わねば!と心新たに誓うことになりました。

かまどさん生活

早いもので20年も前になりますね。炊飯器が壊れて買い替えが必要になりました。

その頃には高級炊飯器もメジャーになっていて、我が家も手を伸ばしてみようか、なんて話も出てましたが、何かのきっかけで「土鍋」というワードが飛び込んできて、それからというもの、興味が湧いて調べ始めました。

土鍋と言ってもピンキリですが、中でも異質だったのが『かまどさん』でした。

今でこそ似たような色、フォルムの土鍋が増えてますが、当時のラインナップの中ではかなり目立つ存在で、値段にしても飛びぬけた存在だったんですよ。

かまどさんの場合は火加減の必要が無いというのがセールスポイントですが、その上で、私は見た目の重厚感やデザイン性に一目惚れしました。

これなら保管場所を考えなくても、見せる収納で全く問題ないと思ったんです。

そうして届いた『かまどさん』ですが、初めて手にした時は重さにビックリしました。ただ、その重さが美味しさの秘訣にもなってるということだし、実際、炊けたご飯の美味しさのほうが数段ビックリだったので、その時から手放せない愛用アイテムになりました。

昭和世代の私にとって、子供の頃のご飯は鍋で炊くものでした。

ご飯を炊くならコレという鍋があって、家族の誰もがお米と水の量と火加減の調整ができるよう母に教育され、「はじめチョロチョロ、なかパッパ、赤子泣いてもフタ取るな」を実践してました。

電子炊飯器がいつから我が家に登場したのかは記憶が定かじゃないけれど、私たち家族は鍋で炊いたご飯のほうが好きでした。

手間を考えれば炊飯器でしょうが、それでも父のいる土日は鍋で炊いてた気がします。なんといっても取り合いになるほど『おこげ』が好きな家族だったことと、おこげのできる炊き具合の時ほどご飯が美味しかったので、そのためだけでも鍋で炊く意味がありました。

炊飯器か土鍋か?を選ぶときに、おこげがの存在が大きかったことは否めません。

炊飯器生活が長くなった後に初めて『かまどさん』の蓋を開けた時は「ご飯が輝いてる!」と思ったし、プリプリしたお米は同じものとは思えないほど驚いたけど、なによりおこげを食べた時は、ジ~んと込み上げてくる感動がありました。

家族で賑やかにおこげを取り合っていたシーンが甦ってきたんだと思います。

かまどさん

1代目、2代目の「かまどさん」は1万円だったと記憶しています。

今ある3代目は、購入時に「嘘でしょ?」と疑うほどの価格破壊のお値段でした。特にセール期間だった記憶もなく、今となっては幻のようなお値段です。

なんであんなに安くなっていたのかが、いまだに謎です。

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多くの土鍋は火加減が必要ですが、『かまどさん』には火加減が必要ありません

鍋を火にかけたら、火を止めるまで中強火のまま時間が来るのを待ちます。

火にかける時間はお米と水の量に合わせて前後しますが、説明書には「白米三合なら中強火で約13分・蒸らし20分で炊き上がります」と書かれています。

とはいえお米の炊き具合には好みがあるので、好み通りに炊き上げる量と時間は自分で試行錯誤して辿り着く必要があると思います。

我が家の場合は二人暮らしということもあって、普段は三合炊きの鍋に二合で炊いてます。旦那さんが柔らかめのご飯が好きなこともあり、規定の量より多めの水加減にしています。

コンロの左右で火力が違うのはご存じだと思いますが、かまどさんを使う時は火力の弱いほうで強火設定にしています。以前のマンションでは15分のタイマーにかけていましたが、今の家では14分の時間設定にしています。

タイマーかけ忘れにご注意!

かまどさん自体が炊飯に失敗することはありませんが、タイマーをかけ忘れるという痛恨のミスが何度もあります。

早めに気づいた場合は、蒸気の噴き出しが目安になります。

蒸気が勢いよく噴き出したら1~2分後に火を止めると丁度良い炊き加減になり、おこげが欲しければプラス1分程長く火にかけます。

ところが、蒸気が噴き出した後にセットの忘れに気づくこともあって、これはもう勘しかありません。

お米が茶色くなった…

10年使っている3代目では今のところ起きてない現象ですが、1代目を使っていた頃に、炊きあがったご飯が茶色くなるようになりました。

これは、お米のでんぷん質や焦げが炭化してかまどさん内部に浸透し、それが炊飯時に茶色くなって噴き出てくるんだそうです。

茶色くなったお米は食べても害はないと言われても気分の良いものではないので、公式サイトにあった対応方法を参考に作業したところ、なんとか収まってくれました。

ただ、ある程度時期が過ぎると再び茶色くなるので、そのたびに同じことを繰り返しました。

2、3代目で回避できている要因は、多分かまどさんの扱い方が上手くなったからだと思います。

というか、初めてのかまどさんは大事にし過ぎて、食後すぐにゴシゴシと洗っていました。それもナイロンたわしで力を込めて、焦げを残さないぞ!という気合を入れて…。

そうしているうちに、ピカピカしていたかまどさんの底からツルツル感が消えて、違う手触りになって行ったんですよね。

その頃は、てっきり鍋が馴染んできたものだと思ってたんですが、後から考えて、それが良くなかったんじゃないかと気づきました。私は土鍋にとって大切な釉薬を、日々せっせと剥がしていたみたいです。

そうだ、そうに違いない!と気づいたときには時すでに遅しで、買い換えるまでは毎回フタを開ける時に祈る思いでした。

『かまどさん』で炊いたご飯が茶色くなったら…

次の方法で対応してみましょう!

  • 「かまどさん」に7分目くらいの水と重曹小さじ1杯程度を入れて、沸騰させます。
  • 沸騰してから中火で15分くらい煮沸します。
  • しばらくすると「かまどさん」の縁から茶色い液体がにじみ出てきます。
  • 煮沸後、お湯を冷ましてからざっと洗い、「かまどさん」を逆さまに伏せた状態で2~3日天日干しを繰り返します。
  • 乾燥後「お粥」を炊いて目止めをします。
    • 一合炊き・二合炊きの場合は水を7分目くらいと飯碗に半分くらいの「残りご飯」を一緒に入れ、上ふたをして弱火で15分くらい炊いてください。
    • 三合炊き・五合炊きの場合は水を7分目くらいと飯碗に1杯くらいの「残りご飯」を一緒に入れ、上ふたをして弱火で30分くらい炊いてください。
    • このとき、中ふたは不要です。
    • お粥が炊けたら火から下ろし、お粥を入れたまま半日くらい放置します。
  • 放置後、お粥を取り除いてきれいに洗い、逆さまに伏せた状態で一昼夜乾燥させます。

お手入れ

かまどさんの場合は「蒸らし」に20分と説明書に書いてありますが、これはごはんを美味しくする意味もあるんでしょうが、焦げを取りやすくすることにも繋がるようです。

なので、必ず20分の蒸らし時間をとって、その上で食後はお湯を入れてしばらく置いて、最初にキッチンスクレイパーを使って優しくひと撫でしたあと、優しく・・・スポンジで洗うようにしています。

夜は逆さまに伏せた状態にしておき、朝になったら定位置に戻します。とにかくきちんと乾燥させることが大事です。

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ときどき「お粥」を炊こう

かまどさんで炊いたお粥は美味しいです。体調を崩した時以外でも、かまどさんの保護のためにも「お粥」を炊くといいですよ。

最後に…

我が家には圧力鍋やストウブル・クルーゼといった、ご飯が美味しく炊けると言われる鍋が他にもあります。

全部試してみましたが、結局「美味しいご飯を手間をかけずに炊ける」という点では「かまどさん」が断トツだと感じてます。

最初から最後まで同じ火加減で炊けるというのは、他の調理に集中できるという点でも有利です。

そんな「かまどさん」をこれからも使い続けるつもりでいますが、まさかの価格変動には驚くばかりで、今後も値上がりするようなことがあったら困るなぁ~と思ってしまい、手元にあるものをできるだけ大事に使っていきたいと気合を入れ直しています。

今回、世の中の動向チェックとばかりにウロウロしていたら、目新しいものを発見しました。

昭和を通り越して昔話の世界?と思うような「ご飯釜」です。結構評判がいいみたいなので、どうしても…となった時の候補にしたいと思っています。

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